NHK大学ロボコン2009
今日は、国立オリンピック記念青少年総合センターの大体育室で行われた「NHK大学ロボコン2009~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」を観覧。
ボクサー全国大会でお世話になったBuckeyeさん一家と、Buckeyeさんのお知り合いの東京高専の学生さんと、未来館ボクサーで一緒に入賞したゆうたんさん親子とご一緒に。
会場は大きな普通の体育館なので、一般席にひな壇とかはなくパイプ椅子が4列くらい置いてあるだけの状態。(壁際に大きなひな壇があるが、出場学校の関係者用で、一般客は座れない)
一般席で後ろの方になったらほとんど見えません(泣)
せっかく会場に行ったのに、ほとんど前方の大画面で観戦してる状態。一般客の席にもぜひ段差を、お願いします。
でも、競技フィールドも舞台の上とかではなく客席と同じ高さにあるので、休憩時間には席を立って歩いていけばそのまま競技フィールドを間近で見学できちゃう気軽さもある。
今回の協議ルール:
「自動ロボット」が進行方向前、「手動ロボット」が後ろになって「かご」をかつぐ。かごは、ひもでぶら下がった状態でぶらぶら揺れるようになっている。
途中でかごを降ろし、「旅人ロボット」を乗せる(この乗り込みがけっこう難しい)。
首尾よく乗せたら「峠」をイメージした坂道を上り下りし、「林」をイメージした柱をよけてS字を書きながら進む。
ゴールゾーンに着いたら「旅人ロボット」は自分でかごから降り、自走してゴールに3つ縦に詰まれた太鼓を鳴らす。3つの太鼓を全て鳴らした時点でゴール。
各チームとも試合のために毎日緻密に制作と練習を繰り返してきたと思うのに、最初のスタート直後に「旅人ロボット」がかごに乗り込めずにそこで終わってしまうチームが多く、残念だった。
素人あたまで単純に考えると、ロボットは一回設定すれば毎回同じ動きをするはずで、これだけうまくいかないというのはどういうことかと思ってしまうのですが
審査員の工科大学教授の方が、感想を求められるたびに「いつもどおりで」「平常心で」と繰り返されていたのが心に残った。
結局、動くのはロボットでも動かすのは人間。意外とロボットって、人間の気持ちが反映されるものなのだなあと、意外なような、ちょっとロボットが身近になったような気持ちがした。
オサルはBuckeyeさんのお心遣いで一般席の一番後ろの席にして頂き、観戦中は心置きなく立ちっぱなし(ほとんどミーアキャット状態)。
近い将来の高校、大学でこういうロボットの発表の場があるということはロボット好きの子どもにとってとても張り合いのあることだと思う。
今回もお世話になり、Buckeyeさんゆうたんさんありがとうございました。いろいろ質問に答えて下さった東京高専のWさんも、ありがとう。
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コメント
>結局、動くのはロボットでも動かすのは人間。
本当にそうです。ロボコンを見ていて毎回思うのは、「最後は操縦者の勝負だな~」ということです。今回の決勝くらい機体自体の実力差があると滅多なことはありませんが、それでも操縦者が焦って乗り込みを1度失敗すれば、リトライしてもひっくり返せるほどの力の差はありませんでしたし、わかりませんでした。
高専ロボコンの第2回くらいの時、「オクトパス・フットボール」というゴール時間を競う競技で、相手のゴールを完全にふさいでしまう最強お邪魔型ロボットが決勝に勝ち上がってきたことがあります。決勝の相手は、自分のボールを相手のゴールにシュートして、1回目の試合は引き分け。2回目はもうジャマし合っても仕方ないと言うことでお互いゴールを目指し、結局お邪魔型でない方が優勝しました。
こういうところが、ロボコンの醍醐味なんだと思います (^^)
今回もご一緒できて楽しかったです。またよろしくお願いします。
投稿: ばっかいず世話係 | 2009年6月 8日 (月) 21時51分
>素人あたまで単純に考えると、ロボットは一回設定すれば毎回同じ動きをするはずで、これだけうまくいかないというのはどういうことかと思ってしまうのですが
ロボットの頭脳であるマイコン(コンピュータ)は非常に正確に動作しますが。
出力先であるモータ、状態分岐を指示するセンサーはそれぞれ特性のバラツキがあります。
たとえば、オサル君のロボットを真っ直ぐ全開で走らせるとどちらか片側に曲がって行く筈です。
これは、モータのバラツキ、ギヤボックスのばらつき、地面の変化等等のどうしようも無い物が出てきます。
このバラツキが毎回決まった量ならば、一度設定すれば毎回同じ動きをします。でも地面の状況等は毎回違いますので、同じ動きをするだけでは駄目です。
そこで、センサーの登場です。
センサーで地面の白いラインを読んだり、
カメラを使って周りの状態を探ったりします。
また、モータのバラつきを押さえる為に、モータの回転数を読み取ったりもします。
このセンサーの情報を元に動きを修正します。
(人間もこのセンサー(目や耳等等の感覚器官)の情報を頼りに体の姿勢や動きを修正しながら動いています。)
ここで問題が出ます。
通常センサーを調整してあげるのですが、思わぬ外乱(カメラのフラッシュだっり、床がツルツルだったり)で本来無い物を有ると読み取ってしまったり、あるはずの物を無いと読み取ってしまう事もありますので、あんな変な動きが出てしまうのです。
この辺はプログラム・回路・センサーの知識を総合的に持つとクリアー出来る部分でもあります。
長々と失礼ました。
投稿: カンタンク | 2009年6月 9日 (火) 22時10分
ばっかいずお世話係さん
ロボコンを初回から観覧しているばっかいずさんのコメントは、ロボコンの歴史を学ぶようで勉強になります~
ばっかいずさんのご親切がなければ今回のロボコンは観覧できませんでした。
ほんとうに御礼申し上げます。
またご一緒できるのを楽しみにしています。
投稿: オサルのハハ | 2009年6月 9日 (火) 22時43分
カンタンクさん
なるほど、コンピューターは正確でも、他の部品ひとつひとつに微妙なクセがあるということですね。
センサーで微調整を加えても、やはり思わぬ要因でうまくいかない場合があると・・・
そうなると、製作者に必要なのは総合的な知識と、あとはやっぱりいろいろな体験(不具合の経験)を積み重ねることでしょうか。
オサルにもこれからたくさん経験を積んで行ってほしいです。
投稿: オサルのハハ | 2009年6月 9日 (火) 22時49分